鮮度の大切さ

今回、第2回目の開催となりました「不特定多数によるブラインドテスト」。

 

遊び半分の企画ではありますが、「主観」や「自分の思い」を取っ払った

「現実的なデータを取れる有意義な企画」だと思っています。

 

その分、正直、

『好ましくないアウトプットになったらどうしよう。。』

という心配もあります。

 

前回は、コーヒーの抽出において、水道水 VS 名水 ということで、

結論は、『わざわざ名水を汲みに行く必要はない、水道水で問題ない』でしたが、

『名水の方がやっぱり美味しい』となっても問題はなかったのですが、、

 

今回は「コーヒーの鮮度の大切さ」も強みの1つにしている

BSCにとっては、アウトプット次第では、

『鮮度管理なんて必要ないじゃん、量販店レベル※でいいじゃん』

ってことになりかねないので、ちょっとした不安はありました。

 

※ここでの量販店レベルの定義→大量焙煎、在庫抱えて、賞味期限は約1年

 

テストに使った豆は、約1ヶ月前に焙煎したシティローストの豆。

Aは、豆を冷凍保存し、抽出直前で挽いたもの

Bは、粉で、常温保存したもの(約1ヶ月)

 

同じ豆、抽出方法で、変えたファクターは鮮度だけ。

朝一抽出したものをボトル詰めして、お客さんに無料試飲出す前に、

自分とジムの店長で飲んだ時、

 

『大丈夫、、明らかに差があって、A(鮮度が良い方)が香りも立つし、

B(鮮度劣化してる方)は気になる酸味が出てる、、

間違いなく鮮度は大切』という自信がでました。

 

しかし、開始直後の得票数は、ほぼ同数。。

それを見て、現実の不特定多数の意見だとそんなもんかぁ・・?って

思っていましたが、1日を終え集計時には、

新鮮なものが好みの人が明らかに優位となり、安心したのでした。

 

それでも、B(鮮度劣化の方)が好みという人もいたわけで、

これが嗜好品なんだなぁということを思い知らされた感じです。

Bを選んだ人の味覚が変ということは決してありません。

 

「大差なし」に投票した人は今回0で安心したのですが、

これに投票した人がいたとしたら、味覚を疑ってしまうのが正直なところです。

 

(ちなみに前回の水に関しては、むしろ大差なしが多数もあり得ると思ってましたが、

人は『やるからには何か違いがあるに違いない』と思い、入れにくいのでしょうね 笑)

 

ちょっと考察を加えてみると、

・Aの鮮度の良い方に投票した人は、確信的に入れた人が多い。

・Bに入れた人は、そもそも酸味が好み。

・量販品のあの酸味に慣れている人が、それを心地よく感じている。

といったこともあり、「これが正解」の結論にはできないです。

 

今回の結果を踏まえ、BSCの今後の方針については変わらず

・新鮮なもの(焙煎1週間以内)を提供していく

・冷凍保存を提案していく

・できるだけ豆で買うことをお勧めする

としていきます。

 

個人的な主観の入った試験結果や持論もありますし、

偉大な先人たちの残してくれた一般論も学ぶのは好きですが、

私が最も重要と考えるのは「現実的な、現場レベルの結果」です。

 

これは本当に、コーヒー畑育ちではなく、

工学部やエンジニア7年を経験してきて

良かったなぁと感じている点です。

 

そして、今後もこの「不特定多数のブラインドテスト」の結果は、

BSCの大切な知見になりますし、客観的データであるため、

お客さんにも自信を持って提案できます。

 

この企画は多くの方(お家でコーヒー習慣のない方も)に楽しんで頂けているため、

正式に月1でイベント的に企画していくことにしました。

 

ご協力頂いている『大垣のクライミングジムBUBU』さんや

お客さん方、本当にありがとうございます。

 

今後ともよろしくお願いします。

 

コーヒーはもちろん、ボルダリング(運動や健康習慣)に興味がある方には、

見学だけでも是非、お立ち寄りください。

 

(私も健康維持の趣味として、週に1,2回ほど登るので、良ければ一緒に登りましょー)

 

次回は10/30(日)、テーマは「コーヒーの雑味(欠点豆)」を予定しています。

 

貴重なデータを採らせていただくので、もちろん、コーヒーは無料提供ですし、

興味がある方には、隙間時間に、コーヒー教室的なことも無料でできますし、

BSCの商品の手持ちがあれば、試飲・販売も出来ますので、

お付き合いいただけますと幸いです。